【金価格高騰!!】本当に今ゴールドジュエリーは買いなのか?

空前の金価格高騰で『今の内にゴールドを買っておこう。』と考えている方も多いのではないでしょうか?

しかし、もしあなたが『金を買う=ゴールドのジュエリーを買う』と思っているなら、少し待った方が良いかもしれません。

なぜならゴールドジュエリーに売買益を見込むのは無理があるからです。

本記事では、ゴールドジュエリーと売買価値について詳細に解説していきます。

この記事を読んで頂ければ、『ゴールドに投資すること』と『ゴールドのジュエリーを買うこと』の違いが分かって頂けるはずです。

売って儲けようとゴールドジュエリーを買って、『こんなはずじゃなかった』とならないように読んで頂きたい内容です。

ゴールドは過去最高値を更新

ゴールド最高値更新
田中貴金属工業㈱公表金価格

田中貴金属工業株式会社

https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php

上のグラフは田中貴金属工業㈱が公表している金価格の推移のグラフです。

2020年8月に金価格は1グラムあたり7,063円と、1980年のオイルショック後の高騰以来、最高値を更新しました。

新型コロナウィルスの感染拡大による世界経済の混乱に対する金融緩和や米国長期金利の低下など様々な要因がかさなり、金価格は高騰しました。

金は現物資産として景気が不透明な時や金利が下がった時などに買われる傾向があります。

特にコロナ禍では、世界各国の中央銀行が大規模な金融緩和に動いている事もあり、安全な現物資産として金を買う人が世界的に増えたとも言えます。

そうした状況で金価格は最高値更新後も高値圏で推移しており、さらなる上昇もあり得る展開となっています。

こうした金価格の高騰を受けて、今後の更なる値上がりを予想して、今ゴールドを購入しようとしている方が増えているのです。

価格高騰中の今、本当にゴールドは買いなのか?

ゴールドは買いなのか

金価格が上がっているのでゴールドを買っておこう!!

金の価格が高いからこそ「買っておこう。」と考える方も多いと思いますが、果たしてこれは本当なのでしょうか?

結論から申し上げると、『買いかもしれないし、買いではないかもしれない。』という答えが正しいでしょう。

なぜならば、今後金価格が上がるか下がるかは誰にも分からないからです。

つまり、今後も金の価格はさらに上がると考えるならば『買い』ですし、もうこれ以上金価格はあがらないと考えるならば『買いではない』と言えます。

金価格は世界経済の状況や投機マネーの流入、為替の影響など様々な要因で価格が変化しますので、総合的に判断した上で購入するかどうかを検討する事が重要と言えるのです。

コールドの売買の判断

今後も価格は上がる・・・『買い』

今後は価格が上がらない・・・『買いではない』

※上がらない=下がるではない

ゴールドジュエリーに売買益は見込めない

ゴールド売買益

ジュエリーなんてどうせ売っても二束三文でしょ。

『売ったら二束三文』、、、ジュエリーの販売の場面で良くお客様から聞かれる言葉です。

たしかに新品で買ったジュエリーを質屋に持っていくと、買った値段の10分の1程の価格になってしまいます。

そもそもジュエリーは装飾品として買うのものであり、金やプラチナなどの地金を買うものではありません。

その為、販売側のデザイン料や細工料などの付加価値がプラスされているわけです。

そうした付加価値の部分は売る時には評価されず、金やプラチナの重さのみで判断されてしまうので、買った時の値段に比べ安くなってしますのです。

つまり、もともとジュエリーは売買差益を狙って売り買いするものではなく、あくまでも身を飾る装身具として楽しむものであると言えます。

売買益を求めるならば、インゴットやコインなどの相場で売買されている地金製品を買うべきなのです。

ジュエリーで売買差益は見込めない

  • ジュエリーは付加価値がついている
  • 買取に付加価値は評価されない
  • 売買差益を求めるならインゴットやコインが向いている

質屋やリユースショップなどの買取業者は、買い取った地金やジュエリーを再度販売する事で利益を得ています。

買い取ったジュエリーをきれいに磨いて再度販売したり、溶かして地金として販売したり、買い取った宝石をリフォームして販売したり、再販の方法は様々です。

いずれにせよ再度販売するので、やはり買い手のつきやすい地金やジュエリーを高値で買い取るで傾向があります。

そうした理由から買い取り業者は、容易に再販できる金やプラチナ、質の良いダイヤモンドを積極的に買い取り、再販しにくい半貴石などには値段をつけないわけです。

買取価格がつかないからジュエリーに価値がないのではなく、単純に金やプラチナに比べて買い手がつきにくいというだけです。

実際、希少石や半貴石である質屋で価格がつかなくても、売り先を持っている別の買取業者に持っていったら高値で買い取りしてもらえたという話もよく聞きます。

ジュエリーの価値がないわけではない

価格がつかない=価値がないではない

単純に買い手がつきにくいだけ

売り先を持っている買取業者なら高値買取も可能

ゴールドへの投資とゴールドジュエリー購入は別物

ゴールド投資とゴールドジュエリー

金の値上がりに期待してゴールドジュエリーを買うのはやめた方が良いでしょう。

なぜならば、『ゴールドジュエリーの価格=地金相場の価格』ではないからです。

ただし、考え方次第ではあえてゴールドジュエリーを買うのもありと言えます。

例えば、数十年以上着け倒したジュエリーであっても、地金の重さの分は価値を持ち続けているので、一定以上の価格で売買する事が可能です。

資産として考えるのは無理がありますが、価値が0になる事はないので将来ジュエリーを買い替える時に下取りすれば、いくらかにはなるでしょう。

使い終わっても価格がつくのがジュエリーという事ね。

もちろん将来金価格がさらに高騰したり、パライバトルマリンのように希少性で価格が高騰したりすることで、売値が買値を超えて利益が出る事もあるかもしれません。

しかし、これはあくまでも結果的に値段が上がっただけで、地金や宝石価格の高騰を狙って利益を得るのはほぼ不可能に近いと言えます。

やはり、あくまでもゴールドジュエリーは身を飾る装飾品だという事です。

数十年経っても価値を持ち続けるものは、ジュエリー以外にはなかなかないのではないでしょうか。

ゴールドジュエリーは身に着けて楽しもう

ゴールドジュエリーを楽しもう

ゴールドジュエリーはジュエリーですので、やはり身に着けて楽しむのが一番でしょう。

つまり、ゴールドジュエリーは投資には不向きなアイテムであるという事です。

身に着けて自分をさらに輝かせてくれたり、心を豊かにしてくれるものがジュエリーであり、結果的に数十年経ても価値を持ち続けるのがジュエリーです。

是非自分にぴったりのデザインや好みのデザインを見つけて、たくさんゴールドジュエリーを身に着けて楽しんでください。

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